大腸内視鏡検査を希望して来院する患者さんへ
我が国の大腸ガンの死亡数は約3,300人にで、その患者数は約80,000人を越えています。いわき市でも大腸ガン検診が実施されており、便潜血反応が陽性で大腸内視鏡胃検査を受ける患者さんはかなり増加しています。
そこで実際に大腸内視鏡検査を受けられる場合の注意点を揚げます。
1. 排便時に、鮮血がついていた場合。あるいは下血があった場合。
食事を摂る、摂らないに関わらず至急来院して下さい。
(1) 大腸ガン (2) 痔 (3)大腸潰瘍などが考えられます。
速やかに内視鏡検査が必要です。直腸付近の病変が多いようです。高圧浣腸で直腸を洗浄して内視鏡で観察します。
2. 大腸ガン検診で陽性になった場合。あるいは腸の様子が気になり検査を希望する場合。
(1).来院しても当日すぐに検査ができません。
(2).あらかじめ来院していただき、検査日程を決めてから下剤をかけます。
①.検査前日までは普通食事になりますが、なるべく繊維の多いもの(キノコ、海草、タマネギなど)は避けましょう。
②.検査前日夜に軽い下剤を服用します。
③.検査当日早朝より腸管洗浄剤を1,000~2,000ml服用します。数回の下痢とともに大腸がきれいに洗浄されます。
(3).内視鏡検査は約15分程度で終了します。
ポリープなどが見つかった場合は、その場で切除することもできます。必ず検査前に説明を受けて下さい。
(4).心臓病、高血圧症などで服薬中の方は、当日必ず一日分の薬を持参して下さい。
それでは、快食、快眠、快便で健康な毎日を過ごされますよう心よりお祈りしております。