便検査をもう一度やりたいのですが
大腸癌を簡便に見つける方法に、便に血液が混じっているかどうかを見る「便潜血検査」があります。
比較的簡単に行うことができ、受ける方が多くなりました。
ところが検査で陽性になったことに疑問を持ち、もう一度便検査を受けたいと来院される方がおります。「便潜血検査陽性」は、大腸のどこかに出血を起こす病態が存在することの「合図」ですので、再検査をすることにあまり意味がありません。
せっかくの「合図」を無視することになります。
精密検査は、内視鏡による検査がよいでしょう。
下剤や挿入法が工夫され比較的容易に検査が行われるようになりました。
「便潜血検査陽性」を指摘され、当院で大腸内視鏡検査をうけた245名の検査結果をグラフにしました。
約半数の方に、ポリープが確認されました。また、24名の大腸癌が発見されました。
「便潜血検査陽性」は、大腸癌発生の危険信号です。
まだ一度も検査を受けたことのない方は、経験をつまれた専門医にご相談してください。